実家や義理の実家が土地を持っていて、その土地に家を建てるということはよくある話だと思います
土地代はかからないし、ラッキー!!
なんて安易に考えていませんか?
親の土地に家を建ててしまったがために・・・
なんてなってしまうこともあります
親の土地に家を建てるとどうなる?
親の所有の土地に家を建てたり、実家の敷地内に家を建てるとなった場合
家の持ち主は(夫婦)
土地の持ち主は(親)
となります
たとえば、奥さんの親が持っている土地に家を建てた場合に、
家のローンは夫が組んで
土地の名義は妻の親
となってしまうと・・・
もし夫婦が離婚することとなった場合に家の処分が難しくなります
もし、離婚するとなった場合に、
妻の親から土地を返せと迫られたら、どうなるでしょうか
家を崩して更地にしなければ、土地は返すことができません
ただし、住宅ローンの残っている状態で家を崩すなんてことできませんよね
じゃあ土地を買い取ろう!と思っても離婚などで買取る場合はそう簡単に売ってくれると思いますか?
法外な金額を言われることもあるかもしれません
家だけの価値とは
家を所有している場合に、住んでいる間は家の間取りや設備が一番重要ですが、古くなってくると家の価値はどんどん下がります
ですが、土地はその場所にずっと残り続けます
先日、大阪の西成で崖地に建つ家の土地がどんどん削れていき、家が崖下へ落ちて崩れてしまったニュースがありました
稀に土地がなくなってしまうこともありますが
特殊な事例でない限り、家はなくなっても土地は残ります
なので、家を建てる時に一番考えないといけない事、それは
家を建てるための土地は誰の持ち物なのか
これが大切です
もし土地の所有者が自分ではない場合は、自分の名義にすることができるのか
それをまず考えましょう
土地の所有者が自分の親だから安心~
なんて思っていると大間違いです!
親に万一のことがあった場合に、
兄弟で自分の家の土地について争わなければならなくなる場合も考えられます
自分の親の名義の土地の場合は、親から土地を買うか、贈与してもらい(税金はかかりますが)きちんと自分の名義にしてから上に家を建てることをおすすめします
もしかしたら
でも、住宅メーカーの営業マンにそんな相談をした場合に、もしかしたら
土地の名義はそのままでも問題ありませんよ~
なんて言うかもしれません
それでも名義の変更の手続きをする方向で話を進めた方がいいです
住宅を建てる業者さんが考えていることは、
少しでも多く住宅建設でお金を使ってもらいたい
です
土地にお金がかからなければ、家を土地購入費用分、豪華にすることができます
もし土地にお金がかかってしまう場合は、予算の都合上、家にかけることができる予算が減ってしまい
住宅を建てる業者さんの利益が減ってしまいます
そのため、土地にできるだけお金をかけない提案をしてくることと思います
ですが、実家の敷地内に家を建てる場合は、土地を分筆し、自分の名義にした上で、家を建てることをおすすめします
家が売れないパターン
もし家が不要となり、売却を考えた時に
土地の持ち主が別の第三者という場合は、家が売れない原因となります
特に中古住宅の場合は、家があとどのくらい持つのか分からないものであれば、高いお金を払って家だけを買おうという考えを持つ人は少ないと思います
土地が手元に残るからこそ、家と土地を買い、家が古くなれば建替えすることで住み慣れた場所に住み続けることができます
また、土地の所有者から地代を要求されることがあるかもしれません
第三者が家を購入したと知れば、法外な地代を要求してくることも考えらます
その上で家だけを購入しようという人は少ないと思います
自分は大丈夫、そう思ってませんか?
結婚する時に誰も離婚する事を想像しません
家を買う時には家を売ることを想像しないと思います
私は不動産業を10年以上続けていますが、色んなお客様を見てきました
すごくこだわりぬいた家、大切に住まれていたんだろうなと思うような家
色んな事情で売却をしてきました
家を建てる事は夢だし、一生に一度かもということでこだわりがあるのも分かります
それでも、家を建てる時に頭の片隅に少しでいいので
売却することがあるかもしれない
ということを置いておいてください
夫婦だけの財産となるように、いろんな場面でもめないように
お金の面だけ見て今は安くても、先々で高くついてしまうこともあります
甘い話に飛びつかずに、よく考えてみてくださいね
それでは
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